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2008年2月 4日 (月)

6 ネイションズ スコットランド 対 フランス

スコットランド 対 フランス 6-27 (6-17) トライ数 0-3

 エジンバラに乗り込むチームを「密着取材」するフランス 2 のインタビュアーに対し、新監督マルク・リエーヴルモンは「たくさんトライをとりたい」と抱負を語っていた。トライ三つが多いか少ないか一概にはいえないにしても、スコットランドをノートライに抑えたのは上出来だろう。初戦ということでミスもあったけれど、それでもスコットランドや前日のイタリア、アイルランド、イングランドに比べればずっと少なかったし、まあ会心のゲームをしたといってよい。

 まず FW のがんばり。体格で上回るスコッツ相手に対しブレークダウンでも負けず、ピック&ゴーで必ず押し込む。スクラムも特にニコラ・マースが入ってからは安定した。新人と中堅を組み合わせた二列・三列も勇敢にボールを運び、奪う。今日の戦いだけに限定して、たとえば新主将(5 番)リオネル・ナレのプレーぶりを見ると、引退したプルースが(ここ数年は故障がちだったこともあり)相当動けなくなっていたことが改めてわかる。ベッツェンやニャンガの代わり、というと色々な意味で語弊があるけれども、6 番に起用されたフュルジャンス・ウエドラオゴもタックルやブレークダウンで十分の働きをした。W 杯で名を上げたティエリ・デュソトワール(オールブラックス戦の「タックル王」)が 7 番に固定されるとすると、6 と 8 をジュリアン・ボネール、エルヴィス・ヴェルムレンらで組み合わせるということになるのだろうか。

 注目された SO のフランソワ・トラン=デュックは無難に役割を果たしたと思う。パスはたとえばラーカムのように剛速球をストライクで投げ込むという感じではなく、むしろタイミングで勝負するタイプであるが、前をよく見て生きたボールを供給できていたように思う。ただ、自陣ゴール前などプレッシャーのきつい局面でのタッチ・キックを結局ひとつも蹴らなかった点はやや不可解ではある。負担を軽減するためということなのだろうが、つねにトラーユやエマンスが蹴ってくれるわけではないだろうし、そうした状況にも慣れておいた方がよいのでは? 最初のペナルティからのタッチキックを失敗したことがあったからかもしれない。ただ余裕のあるところでのキック力は相当なものである。
 ヴァンサン・クレールとセドリック・エマンスのコンビネーションは見事のひとこと(スパイクの色を揃えるのは「微笑ましい」を通り越してむしろ気色悪いのでやめて下さい)。むろんスコットランドだから翻弄しえたということもあるだろうが、今日はとにかく、対応させる隙も与えず「混乱」のうちに得点を奪うという狙い通りのプレーぶりが素晴らしかった。エマンスが 11 番だとこういうことも出来ないので、とりあえず彼は 15 番に置いて、そこにジョジオンやフリッツの復帰したバックライン(11 番はよい働きをしたマルジウやルージュリ)は考えただけでワクワクする。

 スコットランドの攻撃は、体格を活かすという意味なのだろう、抜くというよりタックルさせつつフォローのプレーヤーにつなぐというのが基本のやり方であるように見受けられた。が、いつもそればかりだと、例えば今日のフランスのように意識の高いチームはすぐ対応して二人でタックルしボールも殺すことができるのだから、効果も限定されてしまう。強くて速い大型バックスの面々は非常に魅力的で、たとえば今日は 14 番のニッキ・ウォーカーが突破役として効いていたのだが、彼をフィールドの端に固定するのはもったいない。もう少し工夫できないものか。また常に全速でプレーしようとするとハンドリング・エラーも起こりやすくなる。フランスの HB のように多少ゆっくりでも正確な方が(エリサルドにしても、フォロースルーが何だか大袈裟なので速いように錯覚するがパスのスピード自体はそれほどでもない)最終的には得点力向上につながると思うが。

 レ・ブルーが順調な仕上がりを見せたことで、レッド・ドラゴンのグランドスラムに早くも(笑)赤信号が灯った。まあいずれにしても楽しみなことである。

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