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2008年6月29日 (日)

トップ 14 優勝決定戦 クレルモン 対 トゥールーズ

 国内リーグ「トップ 14」の決勝戦が、代表のツアー第一テスト、対ワラビーズ戦と同日に行なわれた。この日程、どうにかならないかと強く思うが、どうにもならないのだろう。結局、リエヴルモンはまたしても「実験」を強いられることになり、惨敗(34-13、トライ数 4-1)を喫した。フランス 2 のニュースで断片的に見ただけだから詳細はわからないけれど、ワラビーズのFW の強さ(!)に相当やられた模様である。ギトー(ギタウだったっけ?)のトライは、トラン=デュック(13 番)が抜かれたようにも見えたが、要するにライン・ディフェンスさえ混乱し、マークがうまく行かなくなる局面が多数あったということなのだろう。報道によれば 14 番のアレクシ・パリッソンは初キャップでよいパフォーマンスを披露したとのことで、それはそれで素直に祝したい。
 そろそろ「三強」の一角を切り崩してワラビーズを引き摺り下ろそうや!などと夢想していたのだが(新候補はアルゼンチン、フランス、ウェールズ、イングランド)――
というのは、結局のところ、現在の秩序が保たれるかぎり、日本チームはいつまで経っても伸し上がれないので――新監督 R・ディーンはどうやら懸案だった FW  強化に手をつけたということなのだろう。まあ、まともなコーチなら当然そうあるべきなのだが。

         *

 クレルモン・オヴェルニュはミニョニやヴェルムレンが戻り、ほぼベストのラインアップ。南アの J・スミットが復帰しているのには少し驚かされたが、先発 HO はやはり M・レデスマである。
 対するトゥルーズは、クレール(とポワトルノー)を欠き、エリッサルドも万全の調子ではない。この試合では C・エマンスが 11 番に入り、M・メダールが FB を務める。
 スタンドにはもちろん クレール(やポワトルノー)、そして B・ラポルトの姿が見えた。

 クレルモンの方は今日は、気持のうえではいつものように「イケイケ」だったのだが、身体が付いていかなかった。シーズン最後ということで、蓄積された疲労もあったのだろうけれど、スピードもキレもなく、組織的な攻撃はほとんど見られなかった。SO の B・ジェームズさえ、今日は(プレースキックを除いて)いまひとつの出来だった。トライ数は 2-2、点数は 20-26 の六点差。とはいえ、後半 40 分過ぎのトライはいわゆる「コンソレーション・トライ」にすぎず、勝ち目の薄い、明らかな敗北だった。

 疲労といえば、ハイネケンカップを最後まで戦ったトゥルーズも同じはずだが、そして事実、バックスリーの個人的な脚力には疲れも見えたのだが、ブレークダウンやボールのつなぎでは――ノックオンは相変わらず多発したけれども――クレルモンより組織力で上回ったといえる。ジョジオンの再三の突破も忘れずに記しておこう。その後が問題ではあるのだが、いるのといないのとではやはり大きな違いがあるはずだ。
 ブレークダウンで負けなかったのも大きかったが、ライン・ディフェンスも素晴らしかった。勝因に挙げなければならない。

 グランド・フィナルとしては、両チームともミスが多く、最高のゲームとは決していえない試合となったが、後半 30 分の時点で七点差だったこともあり、勝敗の行方という点での興味はずっと持続した。
 トゥールーズが攻め込んで、クレルモンのゴール前でラックになり、途中から 12 番に入ったフリッツが DG 狙いのために後方に下がる(退場したエリッサルドに代わって 10 番を務めるジョジオンは何故かラックに参加していた)。ケレールがボールを出そうとするところで、クレルモン 13 番のジュベールが飛び出してしまい、ペナルティをとられる(久しぶりのフリッツは蹴らずに、ボールをもったまま突進したのだが)。さらに残り 5 分のところでも、ラックでスミットがオフサイドの反則を犯す。この六点で勝負が決まったといっていい。南ア勢は何をやっているんだとはいわないけれど(というか実質的には言っているわけだが)、痛い痛い反則というものの見本だったのは間違いない。

 後半のトゥールーズのトライは、自陣から(ラックをひとつ挟み)つないで取ったもの。クレルモンのディフェンスはやはり疲れていたのかキレがなかったが、ともかく、決勝にふさわしい見事なトライだった。

 マッチ後、B・ケレールや O・ハサンが喜びの涙を流していたのが印象的だったが、翌週、フランス代表はオーストラリア代表にまたしても大敗を喫する(40-10)。前の試合同様にトライがとれていない点が注目される(トライ数 4-1)。秋のテスト・シリーズはどうなるのだろう。今度はベストのメンバーで臨んで欲しいものである。

         *

 久しぶりに大学に行く校舎に囲まれた区画に新しい建物が出来ていた。工事が始まる前、まだ唯の空き地だった頃、そこで「ビー部」が集っているのを見たことがある。部といっても、わたくしが見た時は五、六人の学生にコーチひとりだけで、女子がふたりほど混じっていた。バックスの何かムーブを反復していたのだが、ディフェンスのいない練習だと男女混合で出来るのだなと妙に感心した記憶がある。彼らは今どこで練習しているのだろうか。

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