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2008年12月11日 (木)

ロンドン・アイリッシュ 対 ダックス(チャレンジカップ)

 フランス 4 でヨーロピアン・チャレンジ・カップ、プール 2 の「ロンドン・アイリッシュ対ダックス」を観戦する。サッカー専用フィールドでのラグビーというのは困りものだ。ゴールラインが二本(!)あるというのも紛らわしいし、さらにゴール・エリアの狭さ、たとえば全速でトライラインを駆け抜けるなどした場合、勢い余ってタッチダウンするより早く外に飛び出てしまうような狭さは、プレー自体にも確実に影響あるわけで、日本ラグビー協会は霞ヶ丘他のフィールドのゴールエリア拡張に向けて働きかける必要があるのではないか? ワールドカップ決勝であの緑色のシートは見たくない。見たくない。

 戦前から予想されたことだが、現在プレミア・リーグ首位のロンドン・アイリッシュと、トップ 14 に昇格したばかりの US・ダックスとの間には力の差がかなりあって、前半 12 分で 17-0、ダックスは後半 33 分に初の(そして唯一の)トライを奪うまで無得点、最終的なスコアは 59-7 という、残念な数字となってしまった。
 SONY がスポンサーに名を連ねるダックス、実は初めて見たのだが、最大の問題はディフェンス。一次防御を突破されると、即トライという、強豪チームと対戦したときの日の本チームと全く同じ状態だった。体力が消耗した後半の後半というのではなく、最初からそうだったのである。ディフェンスのシステムが整備されていないとは考えにくいので、おそらくはファースト・タックルが決まらないことでバックアップが間に合わなくなったということなのだろう。詰めると決めた場合はそれなりにタックルは成功していたけれど、全体的には、アイリッシュの強くて速いアタックに対応できず、防御網がいわゆる「ズタズタに引き裂かれる」状態となってしまった。
 
攻撃の方は、ボールが獲得されさえすれば、SH プゼや SO テュケ・FB ディアズらの的確なランを中心としてかなり魅力的な展開を見せていただけに惜しまれる。まあアイリッシュのようなチームがこのレベルの選手権大会に出場しているのがそもそも間違いともいえるわけで、仕方ないのだろう。監督のトマ・リエヴルモンは、自軍のトライに、辺り憚らず喜んでいた。

 ロンドン・アイリッシュの方は、マイク・キャットの後に、昨季まで FB(+キッカー)だったヒューアットが入り(だからイングランド代表としても期待されるゲラーティなどは CTB の控えに甘んじざるを得ない)、彼の確実なキックと、WTB のオジョ、CTB のセヴェアリ、FB のアーミテージらの魅力的なアタックとが上手く噛み合った攻撃、そしてダックスのそれとは好対照な、よく整備されたブリッツ・ディフェンスが好調のようである。今日はセヴェアリとオジョがガンガン突破した。ただしヒューアットのプレー選択は、回すべきところでゴロキック(ゴール前の攻撃)、あるいは自分で突進して捕まるなど、いくつか疑問の残る場面があった。それでも、四試合で 30 トライという攻撃力は群を抜いており、決勝トーナメント進出は全く危なげない模様である。

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