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2015年10月 4日 (日)

アルゼンチン 対 トンガ(C)

 

アルゼンチン 対 トンガ 45-16(20-13) トライ数 5-2 公式統計

 先月行なわれたニュージーランドとアルゼンチンの対戦(26-16)は見逃したのだが、この対トンガ戦前半を見ながら(そして後半を見ながら書いております)、このディフェンスでオールブラックスをよく20点台に抑えたものだと、不思議に思った。実際、ロス・プーマスもトンガもファースト・タックルが甘く、数え切れぬほどのラインブレークが見られたのだった。もちろんこの水準のチームでは二線防禦が相応に機能するため(この点ではアルゼンチンに一日の長があると感じられた)、トライ合戦という風には必ずしもならないけれども、ファースト・タックルの緩さゆゑという一面をとりあえず措いて、双方のライン攻略のさまを楽しむことができた。公式統計によると、ゲインライン突破回数は「アルゼンチン 45 - 62 トンガ」。参考までに他の取組では例えばこうなっている(左が多い方のチーム、下線は勝利した側)。

ニュージーランド 73- 45 アルゼンチン
トンガ 54 - 50 ニュージーランド
イングランド 51- 26 フィジー
オーストラリア 39 - 34 フィジー
ウェールズ 55 - 36 フィジー
南アフリカ 62 - 49 日本
日本 59 - 35 スコットランド
日本 68 - 48 サモア 

 観戦の印象としては第一に、両チームともボールの扱いが巧い。その上で、トンガのパス・プレーはループあり、リターン・パス(フワッと浮かせてラインブレーク)ありと、非常に魅せるものだった。試合開始直後こそ、首へのタックルなど規律の問題が見られもしたが、普通に好チームである。
 アルゼンチンについては、このチームはスクラムの強さを恃みにすることができず、またブレークダウンでの反則すれすれのプレーを平然と行なうようなタマもいないため、素早いボール・リサイクルと、小柄だが俊敏・俊足のバックスで勝負することになっているようだ。わたくしの愛した2007年のチームとはほとんど別物だが、エルナンデスが在籍するかぎりは――とはいえこの試合には登場しない!――、そしてまたトップ8の多様性(従来はスコットランド、アイルランド、ウェールズが犠牲となってきた)のために応援せざるをえない。
 他方でわたくしは太平洋の島々のチームにも肩入れしており、結果として、どちらが勝ってもよいというか、どちらも勝ってほしいという無理筋の祈りを捧げながらの観戦となった。そして結果的には攻防とも相対的にしつこい側、とりわけディフェンスの懐のより深いチームが勝利した。トンガの「懐の浅さ」というと語弊があるけれど、たぶん、次のフェーズをあまり考えずに瞬間瞬間で思い切り事に当たるという気質は、継続の観点からすると、また引いては勝敗の観点からしてやはり不利に働くのだろう。一発でトライまでもっていけなければターンオーバーされるということだから。そういうところを「改める」と結局どのチームも変わりがなくなってしまうわけで、難しい問題だー。
 両チームの対戦は初めてだそう。こうした取組も祭りとしてのワールドカップの長所ですよね。

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